2011/06/30

停電は起きない?

この頃、週刊誌とかネット上で"夏の停電なんて起きるわけがない"という意見が増えてきていますので、念のため東電管内の発電量を計算してみました。(総発電量)
水力:852万kW
揚水:632.3万kW(50万以下の発電所除く)
火力:3637.1万kW
原子力:1731.8万kW
Wikipediaより(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B#.E6.B0.B4.E5.8A.9B.E7.99.BA.E9.9B.BB.E6.89.80)

このうち原子力は当てに出来ませんから、水力、火力で計算すると
852万+3637.1万=4489.1万kW
これに揚水を入れて
4489.1万+632.3万=5121.4万kW
建設中の火力が使えれば
5121.4万+350万=5471.4万kW

揚水は常に発電出来るわけではないですから、揚水無しを考えると
5471.4万-632.3=4839.1万kW

上記の数値は発電所が100%の稼働率で動いた場合で尚且つ建設中の火力も含めていますから、実際は4489.1万kW以下の発電量に揚水か載ると考えるのが正しいでしょう。
数字からでは、今までの最大需要量を東電だけでは賄えないっていう事になります。
無理にならないようにしながらの節電は必要ではないでしょうか。
(財布にも環境にも優しいですから)

東電のプレスリリースが出ましたのでLINKしておきます。
東電の予測通りの需要なら、何とかなりそうですね。

2011/06/27

食品の調理加工による放射性核種の除去

原発事故が起こり、放射能による汚染で出荷停止になった農業、漁業生産品が出ています。原産地による選択の自由は各個にありますが、出荷されている物についてまで否定している人を見ますので、加工調理法により汚染を除去(完全ではないですが)出来ると言う事を書きたいと考えました。
福島県について考えれば、出荷されている物はほとんど測定値ND(検出限界未満)ですから、私個人は問題ないと考えていす。それでも不安が残るという方達にこういう資料を参考にしてもらえればと考えました。

ここでは、1994年に原子力環境整備センターより発表されている資料を基に書いていきます。
(http://www.rwmc.or.jp/library/other/file/kankyo4_1.pdf)
ざっくりまとめた物なので、原本の確認をされることを強く勧めます。
原本との表現の違い、数値の違いは私に原因がありますので、私につっこんで下さい。



米、
放射性降下物による汚染は、胚芽を除く白米にした時点でSr-90は80%除去される。Cs-137は65%除去される。

小麦、
経根汚染させた物で製粉時Cs-137、Sr-90、Mn-54、Co-60の20~50%除去される。


果菜、
放射性下降物に寄る汚染は、水洗によりSr-90の50~60%が除去される。

葉菜、
放射性下降物に寄る汚染は、煮沸処理(あくぬき)を行うことによりセシウム、ヨウ素、ルテニウムの50~80%除去される。

畜産物
牛乳に含まれる放射性核種はほとんどバターや酸凝固チーズには残らずホエーに集まる。


これ以外にもチェルノブイリ事故後のヨーロッパのデータもありますので、原本を確認されることをお勧めします。
(ヨーロッパのデータは今後追加していきます)